恍惚の宿木 -玲瓏彩香-
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▼-『すり硝子のやうな女』-近藤善揮(5/1-00:11)No.16980


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16980『すり硝子のやうな女』近藤善揮 E-mail URL5/1-00:11

水に染まらぬすり硝子 
光を和らぐすり硝子 
私の中に住み着いた 
薄ぼんやりしたあなたの記憶 

窓の向こうであなたが眠る 
私はただただ頬を寄せる 

優しい曇った硝子の向こう 
あなたは安堵に包まれながら 
待ち惚けする 
私に気付かず 
ただただまどろみ
眠りの彼方へ 

冷たい硝子の感触に
思わず私は頬を離す 

雨がぽつぽつ当たって撥ねる 
幻影模様のすり硝子 

窓の向こうのあなたの中で 
ただただ私は泳ぎたい 
体液となり血流となり 
あなたの中でパタパタと 
魚のように泳いで眠る 
温もりの中をパタパタと
魚のように泳いで眠る 

窓の向こうはパタパタと雨 
私は窓の向こう側で 
虫のように雨にあたり 
あなたの硝子に押しつけられる
あなたはきれいなすり硝子 
曇りの中に私は眠る