恍惚の宿木 -玲瓏彩香-
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▼-摩耶-夜木(7/13-23:18)No.842


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842摩耶夜木 E-mail 7/13-23:18

波に脚を 打たせながら
彼女は この一年の思い出を語る

真珠の色の 柔らかそうな生地は
長い髪に よく似合っている


さやかな風は 髪を揺らし
胸元の開きを 少し大きく

そこには 細い銀の鎖が
あれは ボクがあげたものだ

足先を 魚がつついている
彼女は楽しげにそれを見ている


一年は  長かったのかな
それとも 短かったのかな


もうすぐ 波間に夕日が映える
夕日は 月と 交代するまで

彼女を 今さらのように美しく
染め上げてくれるのだろう

今宵 海に帰るひとよ
最後にかける言葉さえ

ボクには到底 思いつかない
脱ぎ捨てられた 衣服を抱いて


たぶん ボクは泣くのだろう
月の浜辺の 砂に 伏して