恍惚の宿木 -玲瓏彩香-

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†-渋谷。リップスティック。14歳。-いとう(8/8-05:49)No.4809
 ┗Re:渋谷。リップスティック。14歳。-おさむ(8/8-23:37)No.4818
  ┗Re:渋谷。リップスティック。14歳。-いとう(8/9-06:39)No.4833


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4809渋谷。リップスティック。14歳。いとう E-mail URL8/8-05:49


初めて見かけたのは午後6時
センター街の陰でうずくまり
待つことを放棄しながら
背伸びをするリップスティック
名前は知らない
まだ明るい
これからの夜

1人でいる子を狙うほど
街の常連は馬鹿じゃない
スペイン坂を上るリップスティック
野良猫と捨て猫が交じり合う午後10時
君の若さはまだ
誰にも認知されずに
君さえも認知できずに

ふらつきながら身をまかせる午前2時
居場所をみつけたリップスティック
大きな音の流れる箱の中
澄みきった目を見開いて
真っ暗な水の底を探りながら
さしのべる手はいつも空回りで
おぼつかない痛みを絡みつかせて
浅くゆるやかに
君は沈んだまま遊んでいる
沈んだまま流されていく

澱んだ水の中に眠る宝石
そんな幻想を
リップスティック
ねぇ
どこで覚えたの?

JRは優しい周遊船
最後に見たのは午前5時
コインロッカーの中の彼女の秘密
帰る場所はどこにもなくて
水の底で拾ったガラス玉を
大事そうに
撫でている

リップスティック
慰めすら聞こえない
悲しみさえとどかない
そんな惨めな
水の底で

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4818Re:渋谷。リップスティック。14歳。おさむ E-mail 8/8-23:37
記事番号4809へのコメント
いとうさんは No.4809「渋谷。リップスティック。14歳。」で書きました。
>
>初めて見かけたのは午後6時
>センター街の陰でうずくまり
>待つことを放棄しながら
>背伸びをするリップスティック
>名前は知らない
>まだ明るい
>これからの夜
>
>1人でいる子を狙うほど
>街の常連は馬鹿じゃない
>スペイン坂を上るリップスティック
>野良猫と捨て猫が交じり合う午後10時
>君の若さはまだ
>誰にも認知されずに
>君さえも認知できずに
>
>ふらつきながら身をまかせる午前2時
>居場所をみつけたリップスティック
>大きな音の流れる箱の中
>澄みきった目を見開いて
>真っ暗な水の底を探りながら
>さしのべる手はいつも空回りで
>おぼつかない痛みを絡みつかせて
>浅くゆるやかに
>君は沈んだまま遊んでいる
>沈んだまま流されていく
>
>澱んだ水の中に眠る宝石
>そんな幻想を
>リップスティック
>ねぇ
>どこで覚えたの?
>
>JRは優しい周遊船
>最後に見たのは午前5時
>コインロッカーの中の彼女の秘密
>帰る場所はどこにもなくて
>水の底で拾ったガラス玉を
>大事そうに
>撫でている
>
>リップスティック
>慰めすら聞こえない
>悲しみさえとどかない
>そんな惨めな
>水の底で
>

こんにちわ。
88年辺りに、スペイン坂の途中にある中国雑貨で店長を
勤めていたことがあります。シネマ・ライズは工事中で
店の先にイタリアから2人兄弟が始めた明るい色の配色の
セーターを売る店ができ始めたころです。いまの、ベネトン
です。
いとう さんの詩には一種の毒のようなものを感じていました。
誤解しないでください。これは僕にとっては誉め言葉です。
致死量に達しない言葉に毒をふりまいていく。
毒を的確にふりまくには毒の味を知っている必要があります。
しかも、自分がオーバードウスで倒れないように抑制をきかせ
ながらです。いまある薬もあるときから良薬になり、それまで
は毒扱いされていたものもあります。毒は良薬に変る可能性を
秘めているわけです。
新宿のエレベーターでの詩やその後の詩には直接的な毒を感じました。
六本木で月からやってきた口の聞けない女の子と踊った詩あたりから
そのいい意味での毒が行間に溶け込み始めたような気がします。
本質的なものは同じなのでしょうが。
この詩にはその毒を越えた、毒の純度が高まりきれいな結晶に結実
した、ある優しさみたいなものを感じます。
僕の素直な感想です。
                −−−おさむーーー

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4833Re:渋谷。リップスティック。14歳。いとう E-mail URL8/9-06:39
記事番号4818へのコメント
おさむさん。コメントありがとうです。


うーん。なんかいっぱいほめられてる(笑)。
毒ですか。なるほど。
自分の中では、詩を書くとき、
「抑制」という言葉がキーワードになっているみたいです。
(みたいというのは、直接意識していないから)
なんて言えばいいのかな?
自分にとって、詩は、
作るものではなく、降りてくるものなので、
降りてくるものに対して、慈しみが増してきているのだと思います。
おさむさんの表現でいうと、「毒の結晶化」。

なんか上手く表現できなくて、ちゃんとした返答になっていませんが。
以前の詩も読んでいただいてるみたいで、本当にありがとうございます。



では。